山行の準備をするたびに「軽くしようと…」ということが頭をよぎり、固形燃料?、アルコールストーブ?となりますが、
結局は使うときに風向き、燃料の量などあれこれ考えるの面倒なこともあり(特にハイク期間が長くなればなるほど…)、ガスストーブをもっていってしまいます。
アルコールストーブはかっこいい、固形燃料はお手軽、安定感はガスストーブ
僕のガスストーブはFEMTO STOVE P-114(現行はP-116)
ウルトラライトハイキングを始めたときにとにかく軽いストーブを探して、買ったのがこれです。
軽量化されているので、使っていて不便なこともありますが、使っていれば「そんなものだよねー」と思って、お湯沸かしたり、鍋料理してみたり、肉焼いています。
短所を直すのではなく、長所を最大限に活用するということです。
着火するまでの手順が少ない
①袋から取り出す→②ガスカートリッジ(燃料)をセットする→③着火する3簡単ステップ!
これが、アルコールストーブになると①~③の加え
・風向きを見る
・風防を立てる
・アルコール量を燃焼時間に合わせて調整する
とさらに3ステップが必要で、この手順も含めてアルコールストーブの良さではあるけれど、疲れて、やっとついたテン場でこれをやるのは手間…に感じてしまいます。
雨風に強く、環境に左右されず安定的に火を起こせる
雨降ってようが、風が強かろうが大体火が起きなったことはいままでないですw
燃料の補充が容易(全国どこでも買える)
日本であれば全国で補充できます。飛行機には持ち込めませんが、空港で購入も可能でメーカーサイトを見れば、取扱店が確認できます。
燃焼時間の調整が思いのまま、消火後の後片付けが簡単
ガスストーブは、使いたい分を使い、消したいときに消せるということができる点は優れています。
基本的に固形燃料、アルコールについては一度つけてしまうと燃焼しきるまで使うことが多く、燃焼しきる前に使わなくなってもそこで消すといったことはないかと思います(アルコールストーブの中には途中消火できる種類もあります)。
直径10㎝のクッカーに収まる省設計
径10㎝のクッカーに収まる大きさ、画像はストーブのみを入れたようになっていますが、使用時にこのクッカーに
・ストーブ
・ガスカートリッジ(IP-110)
・ライター
・スプーン
を入れて収まります
(参考:現行仕様)
PIMUS FEMTO STOVE Ⅱ P-116
出力:2.5kW/2,100kcal/h(Tガス使用時)
燃焼時間:約80分(IP-250ガス使用時)
ゴトク径:大148mm/小90mm
収納サイズ:5.4×7.4×2.7cm
本体重量:64g
とはいえ、やはり本格的な調理には向いてなく、お湯を沸かすことが主な使用方法
構造上、炎が広がらないので、焼く、煮る、炒めるなどの「山で料理する!」といった志向には適しません
またゴトクが小さく、ガスカートリッジ直結仕様なので、ガスカートリッジ、ストーブ本体、クッカーを重ねると重心が高くなり、安定性がよくありませんので頭にいれておいた方がいいと思います
山での食事を効率的にしたいのであればおすすめ
ガスストーブはこんなハイクスタイルにおすすめです
・3日以上のテン泊を伴うハイクを行う方
・火を起こす準備から着火までを最短で行いたい方
・固形燃料、アルコールストーブの不便さを楽しみとして受け入れられない方
あくまで「山で温かいものを食べたいので、お湯がわかせればいい!」ということが主目的になる割と用途が限定的になる道具です
料理をするのであれば他のガスストーブ、火を起こすことを楽しみに感じる方は他の選択肢になるかと思います
ひとりごと
アルコールストーブも固形燃料も嫌いというわけではなく好きなのでどちらも持っていますw
固形燃料も煤がでないものもあり、アルコールストーブも自作をして軽量化していくとそれはそれで奥が深くて楽しいですね
FEMTO STOVEはストーブの選択にあたり、重さの割にハイク全体の時間から考えると使用時間が短く重量をかけると非効率、だけど食べることは大事ということで、軽量化と食欲の間で揺らぎながら、「とにかく軽いものが欲しい」と思って手に入れて以来、10年以上山ごはんをメインとしない山行にずっと使っています
重量は64g(P-114の場合)とSOTOのウインドマスター(SOD-310)87gよりも軽く日本製ストーブとしては最軽量級、現行の後継機のP-116に比べても重さの遜色はないです(日本製でなければBRS-3000Tで25gというのがあるようです)
また、64gは点火装置を装着した状態の重量で、点火装置を外すと51gまで軽量化が可能、
トランギアのアルコールバーナーが110gなので、半分以下まで軽量化できるのは魅力的でこれからも使っていきたいとおもいます